<移住者インタビュー> おしゃれなカフェが池田町にできるまで。裏話をオー ナーさんに根掘り葉掘りお聞きしてきました!

“都会で着実に力を蓄え、 Uターンで夢を実現”−−−赤松好子さん

のんびりとした時間が流れる池田町に、2015年夏、おしゃれな隠れ家風カフェ「Cafe&Life akao」が誕生しました。そのオーナーである赤松さんは、朗らかな話し方からは想像もできないほどの努力家。彼女の夢を叶えたその道のりと秘訣、十勝の魅力などをお伺いしてきました。

カフェラテ&チーズケーキ。見た目の美しさと上質な味でお客様のハートを掴みます

カフェ開店までのプロセスを教えてください!

<副業のカフェ勤めに熱が入りだして…>
高校生までずっと池田町で過ごし、札幌の服飾専門学校へと進学。卒業後は「自分のブランドを持つ」という野望を抱いて東京で服を作る仕事を始めました。服を作りながら副業でカフェに勤務していたのですが、素敵な環境が整っていたこともあって次第に接客業に興味を持ち始め「いずれは地元で自分でお店を持ちたい」と考えるようになりました。飲食店の運営ノウハウを一通り学んだ頃に東京での生活に区切りをつけ、札幌へJターンしました。

<狙った獲物は逃しません!?>
札幌には、「どうしてもここで働きたい!」というお店がありました。コーヒーの薫りとアートな空間が店内に広がる札幌の人気コーヒー店「MORIHICO」です。でも当時は2店舗しかなく、しかも従業員はみんな愛着を持って働いている人ばかり。辞める方がいないので、スタッフの募集はいつまで経っても行われませんでした。そこで常連としてカフェに通いながら、「いつかここで働ける日が来たらなぁ」と願っていました。するとある日、ありがたいことに新店OPENの話を頂いて働けるようになったのです。

ものごし柔らかな雰囲気の中に、熱い情熱が隠されているようです。

<MORIHICO時代の人脈と実績を武器にUターン!>
新店舗立ち上げは想像以上に大変でしたが、長期の連続勤務や立ちっぱなしも苦ではありませんでした。体力的には厳しかったものの、その先の目標があったので。立ち上げ後は店長としてお店を任されて実績を積み、人脈を広げ、3年間でやりきった!という感じがしたので、生まれ育った十勝の池田町に帰ってきました。

赤松さんが子供のころ過ごした池田町は空と緑の美しい町。ワイン城と呼ばれる場所で十勝ワインが作られています。

移住後の苦労や嬉しかったことなど、どんなことがありましたか?

<移住後、すぐに思わぬ壁にブチ当たりました。>
「自分のお店を作る」と意気揚々と故郷に帰ってきたのですが…創業に当たって補助金など利用できるものはないかと行政に掛け合ったのですが、、何もなかったんです。手頃な物件も見つからないし、と手詰まりでした。そんなとき「まず池田の観光協会で働いてみないか?」というお誘いを頂きました。観光協会の仕事は畑違いだったので非常に戸惑いながらも必死で働きまして、その間にたくさんの池田町の方と知り合うことができました。1年の任期が終了した後、カフェを開くための手頃な中古物件を見つけました。

<ついに、壁(本物の壁)をブチ破る時が来ました。>
「ここだ!」と運命を感じるように今の中古物件を購入。時間があったので1Fは自分と両親で床を抜いて、部屋の壁をぶち抜いて丸裸にし、断熱材を追加して、柱を切ってと…時々大工さんのアドバイスを受けたり建築の本などを研究したりして、全くの素人でしたが試行錯誤を繰り返して内装を進めました。体力的にはものすごく大変でしたが、一つのものを組み立てていく過程は、服作りと共通するところもあって、楽しかったです。

内装はほぼ素人の手で作られたことが信じられない完成度です

ちょっと柱を取りすぎちゃって、知り合いの大工さんに補強をお願いしました(笑)と赤松さん

<池田町に人が集まるところが少なかった、、>
地元でカフェをオープンする理由のひとつでもあったのですが、池田町は人が集まれる場所が少なかったんです。居酒屋とか多少はあるのですが。今のカフェをオープンしたことで、選択肢が増えたと思います。今まで同級生との繋がりは切れていたのですが、ここで私がカフェを始めたことによって同級生同士のつながりが戻ってきて、今度久しぶりの同窓会を開くことになりました。町に人がつながれる場所があるというのは、とっても大事なことだと思います。

店舗入り口の様子

また、観光協会の仕事をしていたことで、当時知り合った幅広い年代の方もきてくれます。地域の人とつながる仕事をやる機会があったことは本当に良かったなぁと思っています。

<お客様がまた人を連れてきてくれると嬉しい!>
一度来てくれたお客様が「ここ素敵なんだよ」と紹介して一緒に来てくれた時が一番嬉しくて「カフェを開いて良かった~」と感じます。人に紹介するってよっぽどのことだと思うんです。私のお店を人に紹介するほど気に入ってくれるのは、とても有り難いです。

センスの良い小物たちも来店客を惹きつける魅力の一つ

今の充実感を得るために何が役立ちましたか?

<経験と人脈はもちろん、両親のサポートがありました。>
今までの経験や人脈が助けになりました。そして何と言っても両親のサポートです。両親の助けがなければ、開店までもっとお金と時間がかかっていたと思います。そして今も料理に作る野菜は両親が作ったものを使用しています。店内で野菜を販売しているのですが、それが売れると親のお小遣いにもなりますし、お互いに良い感じでやっています。

ランチは日替わり。「豚の生姜焼き」は、濃厚でありながらもヘルシーな味付けで、ご飯が進みます。

ご両親が作ったという野菜は新鮮でとてもリーズナブル!

今後の目標やプライベートの過ごし方を教えてください

プライベート…今あまり仕事以外にやってることがないんですよね。お店自体が趣味のようなもので。休みの日には朝はゆっくり、買い出しをしてたまに友達とお昼を食べてといった感じです。地元の若手と少人数で飲んだり、地元の飲食店を巡るイベントなどに参加したりしています。

これからチャレンジしたいことは?

今はカフェをオープンしたばかりなので、長く継続することが一番大事だと思っています。イベントなどに顔を出して、お店のことを知ってもらう機会を増やしていけたらと。。いずれはワークショップなどの開催も考えていきたいと思っています。

 

 

<取材を終えて>

撮影時に頂いた日替わりランチ、コーヒー、スイーツがどれもあまりに美味しいので「調理のほうも專門的に勉強されたことがあるんですか?」と聞いたところ、飲食店勤務の経験と食べ歩きで美味しいものを研究しているだけですよ、との事。赤松さんの多彩な才能に驚かされるとともに、夢の実現に向かって努力を惜しまない姿勢に強く心を打たれました。
移住をお考えの方はぜひ池田町を訪れて、こちらのカフェに寄ってみてください。忙しい時間帯でなければ、参考になるような事を教えてくれるかもしれません。(取材・文  石川伸子)

Cafe&Life akao

【住所】

北海道中川郡池田町字利別本町15-21

【TEL】

050-7555-8868

【営業時間】

11:00−19:00(17:00で閉店する場合も有)
※11月末頃~冬季営業時間(17:00で閉店)となります。

【定休日】

火曜日(不定休有)

【備考】

雑貨の購入だけも可能

【アクセス】

車の場合~札幌より高速利用で約3時間、帯広市より約30分、帯広空港から約1時間
電車の場合~札幌から約2時間40分

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