農業の現場をITで支える!世界が認める農作業サポートアプリの開発会社がエンジニアを募集

株式会社 農業情報設計社

食料自給率1200%を誇る農業王国、北海道・十勝地方。どこまでも続く広大な畑がまるでパッチワークのように美しく連なっています。こうした大規模な農業を行うのに欠かせないのがトラクターなどの農業機械。この農業機械に革命を起こし、農作業を効率化する技術を開発する会社が、帯広市にある農業情報設計社です。

全国のスタートアップコンテストで優勝を総なめ!世界シェア1位のアプリで話題に

2014年4月に設立された農業情報設計社は、企業や団体向けに農業機械の情報化・自動化に関するソフトウエアの開発やコンサルティングを行うほか、農業者対象に農作業に役立つITシステムの提供を行っています。CEO(最高経営責任者)はこちらの濱田安之さん。

同社を一躍有名にしたのは、開発したスマートフォン用アプリ「AgriBus-NAVI(アグリバスナビ)」。GPSを使ってトラクターの位置と方向を把握し、直進運転をサポートするもので、いわば“農業版カーナビ”。たとえば肥料や農薬を散布する際、直進しながら等間隔に走るのは実は非常に難しく、重なる部分や散布出来ていない場所があると、無駄が生じるだけでなく、雑草の繁殖や収穫量の減少につながるという問題が出てきます。肉眼では確認できない散布跡や走行軌跡が、アプリを使うと俯瞰で地図上に範囲が明示されるので、無駄のない作業が可能になるのです。作業を見える化することで能率が上がり、アプリを使わない場合と比べて、燃費や散布物のコストを1割ほど抑えられるとのこと。年間1000万円規模の肥料代がかかる大規模農場ではコスト削減の効果は大きく、結果として農家の生産力をあげる、画期的なアプリなのです。

このAgriBus-NAVIは、スタートアップの登竜門と言われる新サービス発表の場「Infinity Ventures Summit Launch Pad」(2015年秋)での優勝をはじめ、「スタートアップジャパン」、「新経済サミット」など各種スタートアップイベントで最優秀賞を総なめにしています。2015年2月の提供開始以来、すでに全世界で35,000件ダウンロードされており、同様のアプリの中で世界シェア1位。Facebookグループでも800名近くが在籍していてユーザー同士で活発に意見が交換されているほど。大規模農場の多い海外からの引き合いが特に多く、9割を占めるそう。 まさに世界中で支持されている技術です。

“畑の真ん中で農業をサポートする”アプリ開発は15年越しの夢だった

開発したのは農業情報設計社のCEO、濱田安之さん。濱田さんは、農業情報設計社を立ち上げる前、国立研究開発法人、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)や農水省で農業機械開発の研究者として勤めていた、農業機械のエキスパート。およそ20年程前からロボットトラクターなどの研究をしてきた経験が、AgriBus-NAVIに生かされています。

「初めて田植機を運転したときに反対側の畦で“踊っている人”が居たんですが実は踊っているわけじゃなくて私が曲がりながら走っているのを身振りで教えてくれていたんですね。後ろを見てびっくり、随分ずれて走っていました。ずれた分は後から手で植え直すと聞いて平謝りしたことがあります。その経験があって、真っ直ぐ・等間隔に走るというのは大変だ、ということを身に沁みて感じていました。」
農作業の現場は意外にアナログで、農業機械の運転は個人の習熟によるものが大きく、とくに未経験者にとっては至難の技。濱田さんが勤めていた農研機構がいろいろな農業者の方から“畑や田んぼで真っ直ぐ等間隔で走りたい”というリクエストを受けて、5年間の民間企業とのプロジェクトとして研究開発を開始したのがおよそ15年ほど前でした。濱田さんがプロジェクトに加わったのはその最終年度のこと。

しかしプロジェクトに加わって濱田さんは愕然とします。開発途中のソフトウエアは「使う人のことを全然考えておらず農業の現場では使えない」ものでした。躊躇う上司を説き伏せ、3ヶ月で一人でゼロから作り直し。AgriBus-NAVIの前身となるノートPC用のソフトウエア「農用車両ナビゲータ」を開発して、プロジェクトを立て直します。
プロジェクトが終わりを迎えて間もなく、農業機械の運転を支援するGPS受信機やディスプレイが一体となった「GPSガイダンスシステム」と呼ばれる専用端末が海外で発売開始となり、日本にも導入が始まりました。「農用車両ナビゲータ」も国内の企業から引き合いがあり市販化されましたが、当時は屋外で快適に使用できるノートPCやGPSが高額であり、システム一式が海外製品よりも高価になってしまったことなどが災いして一台も売れずに終わりました。

周囲は早く次の研究に移るよう勧めましたが、この技術が畑・田んぼと農作物、そして農業者に一番近いITであり、将来の農業に必ず役に立つと考えていた濱田さんは「どうしてもこの技術を一人でも多くの農業者の方に届けてお役に立ちたい。そのためには他人に頼るのではなく自分の手で届けなくてはいけない」と決意、会社を立ち上げることにしたのです。

現在、専用端末は価格が50〜60万円と高額であり、オプションをつけると数百万円にもなってしまいます。北海道を中心に現在数千台導入されていますが、それでも普及しているとは言い難い状況なのだそう。そこで濱田さんは、専用端末ではなくスマホ・タブレットを使用し、アプリはGoogle Playからダウンロードできるようにしました。利用者はタブレットの購入だけで済むので導入しやすく、画面に広告表示することで基本機能を無償で提供。農業者に優しい工夫です。

研究者時代から変わらない使命、それは「農業の生産性の向上に役立つ技術を作ること」。
大規模農業で使う機械は、トラクターやコンバイン、スプレイヤーなど数種類あり、1台数千万円という超高額なものもあります。購入後は10年15年と長期間使用するため、手持ちの機械に後付けで装着しグレードアップできるAgriBus-NAVIのような技術は、農業生産の現場では救世主なのです。

人間にとって最も大切な「食」を生み出す農業をITの力で支えたい

今後の事業展開として進めていることは大きく二つあります。
まずはAgriBus-NAVIの満足度を上げること。正確な位置情報を把握できるより精度の高い専用のGPSを自社で作り、アプリとセットで購入できるようにすることでより使いやすくする。また、場所によって作業が重なった際に肥料や農薬の散布を止めて二度撒きを防ぐなど、作業をきめ細かく制御できる機能や自動操舵を可能にすること。
そしてもう一つ、こうした農作業に役立つ技術に加え、農作業の前後、つまり経営に役に立つ技術も開発中です。トラクターなどの走行データをもとに、農作業をした場所や面積、内容、作業量などの記録ができるようにし、データはアプリを通して自動的にパソコンに入力されるようにする。そうした畑の情報は来年以降の経営計画を立てる時に非常に役立ちます。現状では農作業情報はパソコンへの手入力や紙への記録がほとんどで、農作業で忙しい農家の方々にとって毎日記録するのは難しいこと。
「農業者の方にとって一番大切なのは目の前の作物を育てること。自分たちの技術で農作業に専念してもらうことができれば、生産性の向上や質の向上につながると考えています」。

畑・田んぼと農作物、そして農業者に一番近いITを広く農業者の方々にお届けして今後も役に立つ存在でいたい。その信念が世界に挑戦する濱田さんのモチベーションになっています。

リモート、副業もOK!“新しい働き方”と“新たな事業”の両方に挑戦

農業情報設計社では、設立以来およそ2年間、濱田さんが一人で事業の運営と技術開発のすべてを行ってきましたが、アプリが海外に広がったことをきっかけに、経営規模の拡大と開発のスピードをあげるため、ともに世界と勝負できる仲間を探しています。つい最近、CTO(最高技術責任者)を迎えましたが、その方は札幌市在住。最初からリモートワークです。今回の募集も、リモートワークや副業、フリーでのパートタイム勤務など、限りなく自由な働き方が可能だそう。その理由を濱田さんはこう語ります。
「場所よりも人が最優先。できる人にきちんと成果を出してもらいたいから、働き方はその人のやりやすいようにしたい。勤務地を縛ってしまうと、いい技術者と出会っても一緒に働けない。人並み以上に高いスキルは必要になるけれど、その人の好きな場所でやりやすい働き方で成果を出してくれた方がいい。事業の全体像や方向性を共有する努力は惜しまない。 それぞれが自立して動きながらも、自分の持つ技術や知見を互いに共有し、コミュニケーションできる人にぜひ参加してほしい」。

「会社も新しいし、やっていることも新しい農業のあり方を実現しようとするチャレンジングなこと。そんな大冒険を一緒に楽しんでやってくれる人を求めています」。

自社製品を使う農家の近くにいて現場の声を聞きたい、と、帯広市で起業した濱田さん。これからリモートワークで働いてくれる方には、気が向いたら会社のある帯広市に来てくれれば、と言います。帯広市を中心とする十勝は、豊かな自然と、食が生み出される現場がすぐそばにあり、気軽にアウトドアを楽しめるような、心身ともに健康的に過ごせる環境があります。そんな拠点を持てる仕事は、パソコンに向かう時間の多い技術者にとって、とても魅力的だと感じました。
(取材・文 大熊千砂都)

募集要項

会社名

株式会社 農業情報設計社
http://www.agri-info-design.com

募集職種と採用人数

開発エンジニア 若干名

仕事内容

Xamarin/Microsoft Visual Studioを利用したAndroidアプリ開発

AWSとJavaを利用したバックエンド開発

UI/UXデザイン、HTML、CSS、JavaScriptでのフロントエンド開発

NXP LPCxpresso/mbed等を利用したARMプロセッサ向けエンベデッドソフトウェア開発

雇用形態

多様な働き方が可能。リモートワーク、フリーランスも可能。

勤務地

自由に選択可能

給与

面談により決定

求める人物像

会社の理念に共感して頂ける方

自立心があり、セルフマネジメントができる方

農業に関わりたい、もしくは、すでに関わっている方

選考プロセス

1)会社への直接連絡

2)書類選考

3)面接(代表者)

連絡先

株式会社 農業情報設計社
担当:濱田安之
住所:〒080−0018北海道帯広市西8条南40丁目1番6号
TEL:0155−67−8394
MAIL:contact@agri-info-design.com

※ご応募は、農業情報設計社へ直接ご連絡ください。

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