【前編】のべ参加人数は1200人以上!全国から学生を集める人気の「北海道農業インターン」ってどんなプログラム?

学生のみなさんにとって、就職前に「働くこと」について見つめる良い機会となるのがインターンシップ制度。実際に企業の中に入って職業体験や企業から与えられた課題に取り組むのがよくあるパターン。しかし、北海道十勝で一風変わったインターンシッププログラムがあるという情報が!

それが、2000年から続き全国から学生を集める「北海道農業インターン」。はたしてどんなプログラムなのか?人気を集める理由は何か?取材班が突撃してきました!

「北海道農業インターン」ってどんなプログラム?

北海道十勝と聞くと、ゴロゴロとしたじゃがいもや新鮮なとうもろこしなど美味しい農作物が思い浮かびますよね?

「北海道農業インターン」は、北海道十勝の大地で農作業を行いながら、自分を見つめ直す約2週間のインターンシッププログラム。2000年から始まり、今年が17回目。年を追うごとに参加者が増えていき、これまでの延べ参加者は1,200名を超えるといいます。

開催期間は、北海道が最高に輝く季節、夏!北海道の雄大な景色が豊かに彩られ、湿度が比較的低くさらっと過ごしやすい北海道の夏は観光のベストシーズン。しかし、農業の現場はちょうど作物の収穫時期であるため、農家は大忙し。一人でも多く人手を求めている時期に、「北海道農業インターン」は開催されます。

参加する学生さんは、大学1年生〜4年生、なかには大学院生も。主に関東や関西の学生さんが多い傾向はあるものの、全国から学生さんが集まっています。

「でも、大学生の夏休みなんて遊びたい時期のはず。どうしてわざわざ北海道十勝までやってきて、約2週間も汗水流して農業をやるのだろう?」そんな疑問が取材班に浮かびます。

そこで「北海道農業インターン」の仕掛け人、TASUKI有限事業組合代表理事の山内一成さんにお話を伺いました!

社会人になる前に、自分の価値観を見つけるために

―― 山内さんはどうしてこの「北海道農業インターン」に関わるようになったのですか?

山内さん「私自身、大学生の時にこのプログラムに参加した一人です。これから社会人になるにあたって、自分の感性というか価値観に自信を持ちたいなと。実際に参加してみて、農作業や一緒に参加しているメンバーとの共同生活を通して様々な発見がありました。その体験が当時の自分にとっては衝撃的だったし、多くの学生に(このプログラムを)体感してもらいたい!と思い、プログラムを運営している会社に就職したんです(笑)」

TASUKI有限事業組合代表理事の山内一成さん。笑顔が素敵な頼れるお兄さん!

―― 運営している会社に就職ですか?!よほど感動的な体験だったのですね!実際に運営側にまわってみて、いかがでしたか?

山内さん「北海道農業インターンは毎年100人くらいの学生を受け入れています。インターン自体は期間がいくつかに分かれていて、各期20-30人くらい。学生が100人いれば100通りの感じ方があるのが面白いですね。みんな日が経つにつれて表情が生き生きしてくるし、目の色が変わっていく。学生たちの変化を近くで見ていていられることが大きな喜びですね。」

―― 「北海道農業インター」ンが学生たちの人気を集める理由って何なのか?山内さんのお考えをきかせてください。

山内さん「名前にある通り、学生にはインターン期間中に農家さんのお手伝いをしてもらいます。目的として農業を知ってほしいというのもありますが、北海道農業インターンのコンセプトは厳しい農業体験や多様な仲間との対話や共同生活を通じて、鍛えられた自分の軸をみつける、というもの。自分の軸がしっかりしていれば、社会に出てもその軸自体がコンパスとなって、一般論や周りに流されずに、自分の人生を歩んでいけると思うから。」

山内さん「自分の軸との出会いを助けてくれるのは、内省と他者からのフィードバック。学生はインターン期間中に、毎日その日の出来事や自分がどう感じたかを振り返ります。農作業や共同生活の場面で、自分が出来たこと、もっとやりたかったこと、客観的にこの日の自分を見てどう感じたか?など。さらに、夕食後に一緒に生活をしているメンバーから率直なフィードバックをもらったり、コーディネーターの私も毎日学生の振り返りに対してコメントをしています。」

フィードバックセッション中の風景

共同生活中はみんなで自炊。農家さんから新鮮な野菜がたくさん届く

―― 自分の軸を見つけるのに、内省だけでは足りなくて他者からのフィードバックが助けになるというのは確かにそうですよね。学生のみなさん、充実した時間を過ごせていそうですね。

山内さん「そう願ってます!インターン期間中は農作業や共同生活が中心ですが、もちろん休みも設けています。休みの日は、農作物を扱う卸売商社や農業ITベンチャーを訪問し経営者から経営方針について直接話を聞いたり、カーリングをしたり(笑)。十勝管内のチーズ工房や帯広市内でお盆期間に開催される平原まつりに参加するなど観光要素も盛り込んでますね。せっかく夏の十勝に来てもらうので、夏の十勝、北海道も満喫してもらいたいなと思ってます。」

滅多に出来ないカーリング体験にメンバー大盛り上がり!

次編では実際に「北海道農業インターン」に参加した学生の皆さんの声をご紹介します。全国から集まり、大学1生〜4年生までと学年もバラバラ。彼らはなぜ大学生の夏休みに「北海道農業インターン」に参加しようと思ったのでしょうか?

 

(取材・文  中神 美佳)

北海道農業インターン

■URL:http://nougyou-intern.com/

■問い合わせ:tasukillp@gmail.com

■主催:TASUKI有限責任事業組合

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