移住希望者向けプログラム「北海道・十勝 スロウに暮らす日々体験ツアー」に潜入レポート!

「北海道・十勝 スロウに暮らす日々体験ツアー(以下、スロウツアー)」とは、2018年11月10日~11日に1泊2日で開催された帯広市の移住促進事業で、ソーゴー印刷株式会社の雑誌「northern style スロウ」の編集部がアテンドした、スロウで、ゆるい感じのツアーです。

9月に参加した「ゆかり飲み」にて勧められ、このツアーに参加することとなりましたが、ただ参加することのみならず、参加者目線でレポート記事を書くことに。ツアー終了後まだフワフワしてる気分を取り直し、レポートさせていただきます!

「スロウツアー」概要

スロウツアーは、三大都市圏にお住まいで、北海道・十勝への移住を検討している方々を対象とした「十勝の暮らし」を体験するツアーです。先輩移住者たちの話を聞いたり、十勝の食・温泉・ものづくり文化などを体験したりする2日間となっています。

参加者は全部で10名、募集時にちょうど移住フェアをやっていた愛知県からの参加者が多く、千葉・埼玉・滋賀県から参加した方も。単身での参加者もいれば、夫婦、親子、友人同士での参加もあり、移住に対する意識も、「半年以内に移住するぞ!」という強い声もあれば、「北海道が好きで興味がある」という程度のゆるいものまで様々でした。

ツアー初日(11月10日)

ツアー初日、羽田から早朝発の飛行機に乗ってとかち帯広空港に到着したのは8時半ころ。空港ロビーにて集合したあと、早速ひとつ目の訪問先へと移動開始です。道中は、晴れていれば十勝らしい広々とした畑の風景が広がっているはずですが、残念ながらこの日は生憎の天候で視界が悪く、数メートル先がようやく見えるという状態。想像の中で十勝の雄大な景色を楽しみました。

ツアー1日目の訪問先は、以下の8箇所。観光地ではなく、地域住民に根差した場所を訪れることによって、「十勝の暮らし」を体験しようという趣旨になっているそうです。

・パン屋 SWEET KITCHEN
・モデルハウス 以平の家
・スープカレーカフェ Jorro(昼食)
・十勝川温泉ガーデンスパ
・雑貨店 Sno
・家具ショップ FARMER’S
・スーパー フクハラ
・カフェ あちろ(夕食)

モデルハウスでは、太陽熱を利用して室内の空気を温めるという、OMソーラーの仕組みについてご説明いただきました。寒い十勝の冬を乗り越えるための工夫が、住宅の中にはたくさんあるんですね!

隣接する「パン屋 SWEET KITCHEN」の住宅も、同メーカーによって建設されたものとのことで、オーナー様のご協力のもと、室内を見学させていただきました。「十勝に住むならこんな暮らしをしてみたい!」と、戸建て住宅に憧れを抱いた参加者も多かったのではないでしょうか。

昼食会場では、野菜たっぷりのスープカレーに舌鼓を打ちながら、参加者同士で自己紹介を行い、移住に関する情報交換などで盛り上がりました。様々な場所を見学すること以外にも、一緒に行動している他の参加者たちと交流ができるも、スロウツアーの醍醐味のひとつですね!

「十勝川温泉ガーデンスパ」では、モッツァレラチーズ作り体験を行いました。材料は、なんと、ノンホモ牛乳とお酢だけ!適温にした牛乳にお酢を入れながら木ベラでかき混ぜていると……おやおや……?何か白い塊が!そう、これがモッツァレラチーズになるのです。あとは練り固まったチーズを手で揉んで整形し、ひと口大に切って、スライストマトと合わせれば、カプレーゼの完成!

筆者は好きな食べ物トップ5に入るほどチーズが好きなのですが、チーズを手作りしたのは初めての体験で、とても感激しました。自分で作ると、おいしさもひとしおです。

道東で展開しているというスーパー「フクハラ」は、もともとのツアー行程にはなかった訪問先ですが、十勝に移住をし、生活をするとなれば、どんなスーパーがあるのかはとても気になりますよね。筆者も、日頃購入している野菜や食品などをチェックしました。作る料理は同じでも、十勝産の食材を使えばおいしさは倍増…だと、いいですね!

お世話になった宿は、「プレミアホテル CABIN帯広」。大浴場として十勝特有のモール温泉が備えつけられており、温泉好きにはたまりません。ゆったりと温泉に入って長距離移動の疲れを癒し、翌日への期待に胸を膨らませながら眠りにつきました。

ツアー2日目(11月11日)

ツアー2日目は、初日とはうって変わって晴天に!憧れの「とかち晴れ」です。澄んだ青空がとても気持ちのいい1日となりました。

この日の主な訪問先は、池田町の「スピナーズファームタナカ」。池田町というと、十勝ワインや池田牛が有名ですが、十勝でも珍しく羊牧場がある地域なのだそうです。オーナー様いわく、「移住をするなら羊がオススメ! 夏なら草と塩と水さえ与えておけば旅行にも行けるし、毛・皮を利用できて肉も食べられます!」とのこと。試しに飼ってみる価値はありそう……!?

羊毛フェルトと針金入りのモールを使って、羊の置物を作る体験も。短足だったり、毛のボリュームが大きかったりと、個性豊かな羊たちが誕生。いいお土産になりました。

この日、工房には大阪から移住してきた羊毛作家の作品が飾られていましたが、牧場で羊たちにエサをあげていると、スロウツアーのためにご本人様がわざわざ会いにきてくださいました。羊を活用したイベントなども開催しているとのことで、羊を通じた地域住民の交流の場になっているというお話が、とても印象的でした。

同町の「レストランよねくら」で池田牛やグリルチキンを堪能した後は、帯広市に戻り、「HOTEL NUPKA」で参加者交流会が開催されました。約2時間の交流会には、先輩移住者として3名の対談ゲストが招かれており、自己紹介や、事前にスロウツアー参加者から募った質問に対する経験談やフリートーク等々、非常に濃い時間を過ごすことができました。

3名の対談ゲストは、地域おこし協力隊として働きながらゲストハウスの運営を始めた男性、移住して帯広市の出版社に就職した女性、フリーランスで現在東京と帯広で二拠点生活をしている男性という、三者三様の人生を送っている方々で、移住を考え始めてから現在に至るまでの経緯も異なっています。

冒頭にも書いた通り、スロウツアーの参加者も、移住に対する思いは人それぞれです。移住を考え始めたきっかけから、冬の寒さや引越しの苦労などの具体的なことまで、対談ゲストの方々のお話は、参加者にとって、何かしら意識改革をする取っ掛かりになったのではないでしょうか。

参加者交流会をもって、1泊2日のスロウツアーは無事に終了です。「次もまた、十勝でお会いしましょう!」という言葉で、他の参加者たちと別れの挨拶を交わしました。

感想

「十勝の暮らし」を体験するツアーということで、十勝のいいところはもちろん、悪いところも垣間見えた2日間でした。しかし、メリットとデメリットの両方があるのは、全国どこに行っても同じなのではないでしょうか。その中で、自分にとってデメリットよりもメリットのほうが価値のある土地で暮らすことができれば、きっとその移住は成功だったと言えるのだと思います。個人的な結論としては、「十勝サイコー!!」ハッピーな北海道生活を目指して、私の移住計画は続きます!

書いた人

「とかP」9号 ユウ

群馬県出身、千葉県在住女子。普段は都内の企業で数字とにらめっこする仕事をしながら密かに北海道移住を企てる千葉都民。

「ゆかり飲み」に参加したときに「とかP」への加入を勧められ、今回の「スロウツアー」に関する原稿を書くことに。その他、十勝関連のイベントに行くうちに知り合いが増え、密かな移住計画だったはずが、いつの間にやら関係人口に……。

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